”幼なじみ”が”恋人”に変わる時
□【第四話】嫉妬
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女子「ももれなちゃんバイバーイ」
『あ、バイバーイ♪』
ふぅ〜やっと放課後だよ〜!!!
早く職員室寄って帰ろっと♪
―数分後―
『失礼しました〜(元晴は教室にいるかな〜)』
私は教室までの道のりを足早に歩いた。
『あ、いたいた♪
あれ…七美も一緒だ!』
私は二人の方に行こうと教室足を踏み入れようとした。
「矢野、あたし…
矢野のことが好きかも」
え……
私は思わずパッと足を踏み入れるのをやめ、二人の死角に隠れた。
元「じゃあつき合う?」
『っ……』
私はその場を離れて中庭まで走った。
『はぁ……』
私何してるんだろ……
「じゃあつき合う?」
幼なじみには交わされない会話。
あ…あの時と一緒だ…。
あの時は確か…
元晴が奈々ちゃんとつき合う事になった日だ―――
『え…』
元「だから…俺、奈々さんとつき合う事になった」
何故か一瞬頭が真っ白になった。
『へ…へぇ〜!!
なんだそうなの!?
おめでと〜っ』
真っ白になった私の頭の中に襲い掛かってくる現実。
元「ん…サンキュ!」
そう言う元晴の顔は本当に嬉しそうだった。
それから私達は一緒にいる時間が減った。
今までは何回かつき合った事のある元晴だけど
そう長くは続かなかった。
だからこそ元晴がどれだけ奈々ちゃんに本気かは分かった。
一緒にいる時間が減って改めて元晴の大事さが分かった
そして
元晴に初めて本気で好きになった人ができて
私は初めて
気付いた。
あぁ
そっか
私…
いつの間にか元晴に恋してたんだ。
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