ぷりんせす×ぷりんす

□【第5話】ガールズ
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「じゃ、あたし等は先帰るよー」



「また明日ね、綾乃ちゃんっ」



「頑張れよ」



『あんがとー!気をつけてね!』



夕陽を背に三人を見送る綾乃。



跡「やっと帰ったか・・・」



跡部がその後ろからため息をつきながら綾乃に近づいてくる。



『なにー疲れた素振りしちゃってー』



跡「お前らがうるさかったからな」



『えーごめんちゃい』



跡「ま、お前が楽しそうだったから、たまには連れてきてもいいぜ?」



『!!ありがとうー跡部っ!!』




綾乃は嬉しそうに跡部に抱きつく。
少しにやけながら受け止める跡部。




ジロッ



『おうっふ!!!』



跡部「アーン?」



『えっとー仕事に戻りますッ!!』



そう言うと綾乃はビシっと姿勢を正し、軍隊の様な行進で部室に戻っていった。



お姉様方の視線が痛ぇぇええええ!!






宍「どうしたんだ?そんな変な歩き方して…」



『おう、RYO!なんでもないYO!』



宍戸はますます、は?とわけのわからない顔をしながらもいつもの事かと気にせずドリンクを口にした。



『(あたしそろそろ殺られるんじゃないか?)』


と小声でぶつぶつ呟いていると、



ジ「なーにぶつぶつ言ってんのぉ〜」


とジローが後ろから綾乃に抱きついてくる。



『あぁ、ジローちゃんっ、なんでもないよ!』



ジ「ほんとかなー?殺られるとかなんとか言ってなかった〜?」



『Σえっ!!言ってない言ってない!!!』



ジ「フーン?まぁいいけどね〜」



忍「ジローは綾乃ちゃんに普通に抱きつけてうらやましいで」



鳳「忍足先輩は変態だから一生無理ですよ(黒笑)」



そう言いながら長太郎はあははと爽やかに笑う。
しかしその裏はドス黒い。



そして大ダメージを受ける忍足。



ジ「アハハハ!!」



ジローも笑う。
しかしその裏はドスg(ry



向「恐ぇえ、宍戸…!!あいつ等恐ぇえよぉ!!」



宍「長太郎…普通の時は良いヤツなんだがな…」



黒い二人に怯える岳人と宍戸。



若「(……練習に戻ろう)」



そんな連中を横目に静かに部室を去る日吉であった。






――つづく――



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