薄桜鬼short

□君に、届かない
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それから、その道場でたくさんの人と知り合い、たくさんの経験をした






いつも優しい近藤さん。




厳しいけど仲間思いな土方さん。




そして一番仲良くなったのは、目覚めたとき私を覗きこんでいた総司くん。





総司くんは、私よりいくつか年上だったけど、いつも私と遊んでくれたし私に剣を教えてくれた




私と少ししか違わないのに、その才能は私の憧れであった





そのころから、私は“総司くん”に恋をした






どこに行くにも何をするにも『総司くん、総司くん』とついて廻った




そんな私を疎ましくもせず、「凛、凛」と面倒を見てくれる総司くん




そして、それを微笑ましく見守る道場の人たち。




とても幸せだった。



ずっと、続くと思っていた






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