薄桜鬼short
□風邪引きの彼
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『沖田さん、失礼しますね』
そう言いながら部屋へ入ると布団に横になる沖田さん
「あれ?凛?どうしたの?」
ほんのりと赤く染まった頬。
やっぱり熱があるみたいね
『土方さんから沖田さんが風邪を引いたとお聞きしたので・・』
「土方さんも大袈裟だなあ・・こんな風邪寝てたらすぐ治るのに」
『土方さんも沖田さんが心配なんですよ』
沖田さんの額に手を当てて熱を計りながら言うと、ぎゅっと手を掴まれる
「ねぇ、それよりも、二人のときはなんて呼ぶんだっけ?」
『あっ!』
いつもの意地悪な顔で笑う沖田さん
『総司・・さん//』
「んー?」
『//手拭い、おでこに乗せますね?』
「ん。ありがとう」
手拭いをおでこに乗せるとひんやりして気持ちよかったのか、猫みたいな表情をする沖田さん
『ふふ、総司さんねこみたいです』
「じゃあ、凛は`熊´かな〜」
『えぇっ!?熊ですかっ』
「あははっ、冗談だよ。」
『もうっ、そんなこと言ってないで病人はさっさと寝てください!』
「う〜ん。凛が手を繋いでてくれたら寝れるかも」
『えぇっ、手を?』
「うん。お願い」
風邪を引くと甘えたくなるって言うしね。
ぎゅっと手を握ると、ぐいっと手を引っ張られた
ちゅ。
軽い口付けをすると、沖田さんはまた意地悪な顔で笑う
「おやすみ、凛」
end