薄桜鬼short

□目覚めると其処は
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夜になり、静まった屯所内




総司は、まだ私の死体の側にいた




「俺はもう戻るが、あんま無理すんじゃねぇぞ」




そう言い残して土方さんが出ていった後




総司は、何か考え事を始めた様だった




「ごめんね、凛。君がこんなめに遇うなんて・・・」




私は大きく息を吸った




『総司――――』



「え?」



どうやら聞こえたみたいだ



『総司、聞こえるの?』



「凛!?どこにいるの?」



辺りをきょろきょろ見渡す総司の目の前に降りていくと私が見えるのか、ばっ、と目を見開く総司。




「本当に・・凛なの・・?」



『総司、自分を責めるのはもうやめて』




「どうして・・」




『私、自分が死んだときのこと覚えてないの・・目が覚めたら、こうなったてた。私、総司に苦しんでもらいたいなんて思ってないよ?私は総司の幸せだけを願ってるのに・・』



「っ、それでも、君を失った僕はこれからどうしたらいいんだ・・・」



そう言って涙を流す総司



『総司、好きだよ―――』



総司の頬に感触のない手を伸ばすと、また泣き崩れる総司





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