薄桜鬼short
□ギャップ
2ページ/2ページ
周りには土方さんと私だけになった
「はぁ・・」
『土方さんも大変ですね』
溜め息を付く土方さんに同情の眼差しを向ける
「あぁ・・特に総司だけどな」
『ふふ、でも喧嘩するほど仲が良いと言いますし、それに沖田さんといるときの土方さんはどこか楽しそうです』
「仲が良いっつーか、あいつとは試衛館からの腐れ縁みたいなやつだがな」
『それでも、私、ときどき沖田さんに嫉妬するんですよ?』
そう言うと、はぁ?と言ったような顔をする土方さん
「総司に嫉妬だあ?」
『えぇ、私も土方さんにあそこまで思っていただきたいなって』
私がそう言うと土方さんは顔をほんのり赤くした
「ばかいってんじゃねぇ、お前のことだってちゃんと想ってる、つーか、お前と総司に対する感情はちげえだろ」
『そうなんですか?』
「当たり前だろ!凛を一番に想ってる・・」
そう言うと土方さんは私の頭をぐいっと引っ張り突然口付けをする
『んっ、』
「これでわかっただろ?」
にやりと笑って聞いてくる土方さんに今度は私が顔を赤くする
「まだ不安だっつーんなら、今夜は寝かせられねぇな」
そんなことを真っ昼間から言ってくる土方さんにびっくりして
つい、土方さんの頭をぼかっ、と殴る
『もう、わかりました!//』
そう言って逃げる私を笑ってみている土方さんの視線を感じながら私は持ち場について仕事を始めた
二人のときは、とっても優しい土方さん。
end