薄桜鬼short
□すれ違い
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♪〜〜〜
「凛、メール届いてるよ!」
友達と遊んでいると私のスマートフォンがなった。
トクン―と跳ねる心臓
『誰かな?』
そう言いつつも、送信主が“沖田総司”であることを密かに願い受信BOXを開く
永倉 新八
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
よっ!メールしようぜ?
『また、かぁ』
肩を落としながらも、返信を打つ
宛先 :永倉 新八
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
しよしよ〜(^o^)!
『そ〜しん!』
「だれだれ?もしや沖田先輩〜?僕達やり直そうよ、みたいな!?」
興味津々で聞いてくる友達に切なくなる。
『なわけないじゃん。永倉くんだった。』
「なんだあ〜・・てか、凛最近永倉くんからめっちゃメール来てない?」
『あ〜、・・そうだね』
永倉くんは隣のクラスの男子で結構かっこいいと評判の男子
「もしかして、永倉くんて凛のこと好きなんじゃない?」
『あー、どうだろうね?』
正直、何度か永倉くんから告白されたことはある。
好きな人がいるから。
と言う理由で断っては居るものの、私のこの片想いに脈がないと知ってか知らずか、なかなか諦めてくれないのだった。
「でも、凛ってばあの永倉くんとメールなんて羨ましいよ〜!」
ほらね、こうやってメールしてることを羨ましがる人なんてたくさんいるのに。
どうして私なんだろう。
沖田先輩以外の人が考えられない私―――
「凛さ、もう沖田先輩には振られてるんだからそろそろ新しい恋しなよ!永倉くん、言いと思うけどなあ」
『そだね。考えてみるよ』
そう。とっくに振られてる。
付き合ってた時期だって決して長かった訳じゃないけど、
それでもやっぱり沖田先輩がいいと思ってしまう。
未練たらたらの心。
永倉くんには悪いけど、やっぱりまだ沖田先輩が忘れられないの。
ごめんね、私よりいい人、いっぱいいるはずだよ・・・
ごめんね・・・
えんど