薄桜鬼short
□girl’s day
2ページ/2ページ
付き合いは長いが新撰組の屯所の中に入るのは始めてで緊張してしまう。
「ここだよ?」
がらっと襖を開けると沖田さんらしい綺麗な部屋だった。
「今布団敷くから横になりなよ」
『すいません、せっかく久しぶりに逢えたのに・・・』
「そんなこと気にしないの!それに、こうしてるだけだって、凛ちゃんに逢えてるわけだしね?」
『沖田さん・・//』
一人沖田の優しさに感動していると
「ほら、早く寝てな」って掛け布団を捲ってくれる。
『ありがとうございます』
「じゃ、僕ちょっと水とか持ってくるよ」
そう言って部屋を出ていってしまい、静かになった部屋を見渡してみる
(ここで、沖田さんは生活しているのかあ)
そんなことを思いながら目を閉じようとするとドタバタと廊下を走る音がして、勢いよく襖が開けられた
沖田さんじゃないと思ったので私も勢いよく掛け布団を顔までかけて隠れる
「総司ー、また土方さんになんかしたんだろ!?もうカンカンになって、って・・・何やってんだ?」
元気のよさそうな声はどんどん近づいてきて、布団を捲られてしまう
「・・・え?女!?」
『やっ、』
「ちょっと、平助僕の部屋で何やってるの?」
『沖田さん!』
平助「こいつ、総司の知り合いか?」
「知り合いも何も僕の彼女なんだけど?」
そう答えた沖田さんの笑顔はすごく怖かったけど、彼女だ、と堂々と答えてくれたことにまた感動した。
平助「へっ?そうだったのか?」
目をぱちくりさせて私の方を見る平助、と言う人もよく見ると美形で新撰組は美形が多いのかな、なんて思ってしまう
「そういうことだから、早く出ていってくれないかな?」
平助「あ、お、おう・・・あ、そうだ!土方さんがカンカンに怒ってるぜ?」
「んー、僕は出掛けましたよ、って土方さんに言っといて、お願い。」
平助「わかった!じゃあな!」
そうしてバタバタと足音は去っていく。
『賑やかな人ですね』
「うるさい人、の間違いじゃない?あ、それは土方さんか。」
『ふふ、沖田さんの周りは楽しそうです』
「ほら、それよりこれ飲みな?」
渡された水をぐいっと飲み干すと沖田さんはお腹を擦ってくれた、
『どうしてお腹痛いってわかったんですか?』
「ん?凛ちゃんが体調悪くするなんて、生理痛くらいかな?って。違った?」
『///そのとおりです』
「凛ちゃん本当かわいい、襲いたくなるよ」
『なっ、今日はだめですよ!』
「わかってるよー。今日は我慢する。今日は。」
『そんなに強調しなくていいです///』
「生理って赤ちゃんが出来ると来なくなるんだよね?」
『?そうですね』
「赤ちゃん、欲しくない?」
『えっ!///』
「そろそろ僕たち、結婚しようか」
『は、はいぃ』
「ぷっ、何その間抜けな声!」
優しくて、ちょっと意地悪な沖田さんと、どこまでも。
えんど。