薄桜鬼short

□君に、届かない
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「花魁、どうかしはった?」





『すんません、ちぃとばかり考え事しとりましたわ・・』





「んもぅ、頼んます。凛花魁」




『えらいすんません・・・』







京・島原





此処へ売られてからもう何年もの年月が経った。




私のこれまでの人生と言うのは、けして幸せとは言いがたいものであった





けれど、私の中の記憶で唯一暖かい思い出と言うものもあった。





それは、私の中の一番古い記憶――――







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