ありがとう、今
□三・買い物
1ページ/2ページ
チュンチュンと雀の鳴く声と、朝の光で目が覚めた。
目の前に広がるのは、
『うぎゃあっ』
「ぶふっ、もうちょっと女らしい声だせないの?」
沖田総司の顔。
そうだった、昨日突如現れたタイムトラベラーこと沖田総司。
『起きてたんなら起こして下さいよ!』
「だって、君、あんまり気持ち良さそうに寝てるから。」
はぁ、朝から爽やかな沖田総司。
「へぇ、愛子ひゃん」
『なんれすか、沖田ひゃん』
只今二人ならんで歯磨き中。
シャコシャコしながら会話するのって、結構疲れるよね。
そんなことを思っていると沖田さんは一足早くうがいをしていた。
「昨日から思ってたんだけどさ愛子ちゃん家族は?」
私もうがいをして沖田さんをもう一度見る。
『いませんよ?』
「っ、ごめん、嫌なこと聞いたよね」
『ええっ!?違います違います!家族はちゃんと生きてますよ!!私、独り暮しなんです!』
いや〜なことを考えていそうな沖田さんに慌てて弁解する
「なんだ、そうなんだ。びっくりして損した〜」
『損ってなんですか、損って』
そんな話をしているとピンポ〜ンとチャイムがなった
→