ありがとう、今

□三・買い物
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チュンチュンと雀の鳴く声と、朝の光で目が覚めた。





目の前に広がるのは、





『うぎゃあっ』




「ぶふっ、もうちょっと女らしい声だせないの?」



沖田総司の顔。




そうだった、昨日突如現れたタイムトラベラーこと沖田総司。




『起きてたんなら起こして下さいよ!』




「だって、君、あんまり気持ち良さそうに寝てるから。」




はぁ、朝から爽やかな沖田総司。



「へぇ、愛子ひゃん」




『なんれすか、沖田ひゃん』



只今二人ならんで歯磨き中。




シャコシャコしながら会話するのって、結構疲れるよね。




そんなことを思っていると沖田さんは一足早くうがいをしていた。




「昨日から思ってたんだけどさ愛子ちゃん家族は?」




私もうがいをして沖田さんをもう一度見る。




『いませんよ?』





「っ、ごめん、嫌なこと聞いたよね」




『ええっ!?違います違います!家族はちゃんと生きてますよ!!私、独り暮しなんです!』



いや〜なことを考えていそうな沖田さんに慌てて弁解する



「なんだ、そうなんだ。びっくりして損した〜」



『損ってなんですか、損って』




そんな話をしているとピンポ〜ンとチャイムがなった





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