薄桜鬼short
□僕は副長
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「おい総司!!いつまでもさぼってんじゃねぇ!」
今日も響き渡る土方さんの声
沖田は気だるそうにアイマスクを取ると怒鳴り声の発信者のほうをむく
『鼓膜が破れちゃいますよ、土方さん。』
なに食わない顔でそう言ってやると眉間の皺を更に深くする
「総司・・毎回毎回その減らず口どうにかなんねぇのかっ!」
あまりにも大声で怒鳴るものだから、野次馬たちが集まってくる
「沖田さん、毎回毎回、土方さんを困らせるのは止めてください」
『・・・山崎くんには関係ないでしょ』
僕と山崎くんは極端に仲がわるい
まあその理由は土方さんにこんな態度ばっかりとってる僕のせいでもあるんだけどね
「また総司か〜。つーか、土方さんも毎日毎日よく飽きないで怒鳴るよな」
「うるせぇぞ平助!俺はこいつが仕事しないせいでどれだけっ、」
『うるさいですよ、土方さん。』
「なっ!!」
ほら、土方さんってすぐにむきになるところがあるからからかいがいがあるんだよね
『あー。土方さんが副長譲ってくれるならちゃんと仕事しますよ・・多分』
僕は近藤さんに一番近い`副長´になりたいのに。
本当土方さんって邪魔だよね
『本当、死んでくれないかな〜』
「なんだとっ!?もういっぺん言ってみやがれ!!」
まあ、そんな土方さんを心のどこかでは尊敬してる僕もいるんだけどね
・・・まあ、そんなこと絶対土方さんになんか言わないけど
end