薄桜鬼short

□girl’s day
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『んっ』



朝起きるとまず感じた腹痛と気だるさ。



そろそろくる頃だったか、と思いガクっと項垂れる



普段は生理痛は軽いのだが、ごく稀に生理痛が来ることがある。



『なんでよりにもよって今日なんだろう・・』



今日は恋人の沖田さんと久しぶりに逢う約束をしていたのに。




彼の仕事上なかなか会えなくて今日をすごく楽しみにしていたのに、気分は最悪だった。




『沖田さんの顔を見たら、痛さも和らぐかもしれないよね!』



そう思い直して、せっせと身仕度をして沖田さんに会いに行く




お腹の痛みと戦いながらも、なんとか新撰組の屯所までたどり着くことが出来た。




「凛ちゃん!」




『沖田さん!お久し振りです!』




屯所の前までくると沖田さんが小走りで出てきてくれた




久しぶりの沖田さんはやっぱりかっこよくて、こんな人が私の恋人かと思うとなんだか不思議だった。




「なかなか会えなくてごめんね?」




『いえっ、そんな!今日逢えただけで嬉しいですから』




そんな気遣いが嬉しくて笑おうとするけど、やっぱりお腹は痛いままで、どうしてもひきつってしまう。



「って言う割には楽しそうじゃないな。具合でも悪い?」



・・沖田さんの優しさは嬉しいけど、心配はかけたくないな



『そんなことないです!元気です!・・・ッつぅ』



無理に元気ぶったら余計お腹が痛くなってしまう。
あぁ、本当になんでこんな日に限って・・・




「ほーら、無理しないの。とりあえず、僕の部屋おいで?」



『ごめんなさい・・・』



「何言ってんのさ、ほら、早くおいで?」





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