薄桜鬼short
□貴方の隣で
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『沖田さん、失礼します』
凛は夕食を持って沖田さんの部屋をいつものように訪れた
沖田さんの病気は死病と言われる労咳で、近頃以前にも増して病状が、悪化しているのは誰の目からしても明らかなことだった。
『夕食、持ってきましたよ』
「あぁ、いつもありがとう」
『いえいえ、お役に立てて嬉しいです』
私は新撰組に居候させて貰っている身なので、なにもしない、と言うのはなんか嫌だ。
『それじゃ、私はもう行きますね?』
「え、凛ちゃん、もう帰っちゃうの?」
『え?用事も終わりましたし・・』
いつも、そんなに話し込むわけでもなく、食事を渡したらすぐに帰る私。
「え、あ、そうだよね」
『?どうかしましたか?』
首を傾げて尋ねると沖田さんは、得意の意地悪な笑顔で
「心配して欲しいって言ったら?」
、