その他長編

□白雪姫
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むかしむかし、ある所に、白雪姫と呼ばれる美しい少女が居ました。その名は#name#。

父親は戦いで命を落としていたので、母親が女王として城を支え、彼女を育てました。

けれど、白雪姫が成長したある日、女王は月島と名乗る青年と再婚します。

しかし彼は、この城を乗っ取ろうとする魔王のような青年だったのです。





















ある日、月島が鏡に話しかけた。



「ねぇ、この城の主は誰?正直に話してよ」



当然自分だと言いたげに鏡を覗き込んだ月島。けれど、鏡に映ったのは再婚相手の子#name#。少しイラッとした彼は鏡に問いかける。



「なんで?なんで僕じゃないの?女王も僕に実権をくれるっていってたけど?」



「はい…ですが、一応#name#様は女王の唯一の血縁の娘。この国は女王も認められてますので……」



「へぇー。そうなんだ…。」



つまらなさそうにつぶやくと、怪しく笑い彼は従者である東峰を呼び出した。

























しばらくしてやってきた東峰が、月島の前に跪く。




「呼んだか?月島……。」




「ねぇー、先輩、ちょっとあのお姫さん、森の奥で殺してきてよ」




「は?何言ってんだよ!そんな酷い事…てか、物騒だぞ!」




「え?出来ないの?」




「あっ……あたりまえだろう!」




告げられた命令は余りに残酷で、けれど、東根はいつも命令を無理やりにでも遂行せざる負えなかった。




「まぁ、結局やってくれるんですよね」



「ッ…。」




今の最高権力者は彼、結局東根は首を縦に振るとその場から立ち去った。

























しばらくして、#name#の所に来た東峰は彼女を森へ誘う口実を一生懸命考えていた。





「あ、旭さん。こんにちは」




「あぁ、こんにちは」




「どうかしたんですか?顔色が…」




「いや、ちょっと……寝不足で」





会話をしながら彼女を探り見ると、可愛い籠を持って出かけるようだった。





「どこかに行くのか!?」



「はい。今からお花を摘みに…」



「へぇーじゃあさ、森の奥にいろんな花の花畑があるんだ、行かないか?」




それならとばかりに提案された#name#は考えた…




「どうしよう…。森は入るなって言われてるし…。けど、旭さん一緒だし…」




「俺は、その。どっちでもいいよ」





「そうですか……じゃぁ」



















行きます!お花摘みに!




行きません!お庭のお花で我慢します!
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