その他長編

□赤ずきん
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むかしむかしある所に、赤いずきんをいつもかぶっている可愛い女の子がいました。

その少女は赤ずきんちゃんと呼ばれ、町の皆に愛され、とてもかわいらしい女性になっていました。


その子の名前は#name#。花の15歳です。











ある日、のんびり読書をしていた#name#はふと母からお使いを頼まれた。



「ねぇ#name#?おばあちゃんの所までちょっと、このお見舞い持って行ってくれない?」



「お見舞い?おばあちゃん具合悪いの?」



「そうなの、ちょっと寝込んでるみたいで。お願いできるかしら?」



「うん。大丈夫よ」



頼まれたお見舞いの品をもって#name#は元気に家を飛び出す。すると、すぐに母の声がして、振り返る。





「あ、#name#。寄り道しないのよ?」



「はーい、もう、子供じゃないんだから…」





心配性の母に少し苦笑しながら手を振り、#name#は出かけて行った。




















しばらく歩くと、森の入り口で綺麗な花畑を見つけた#name#は、ぼーっと見つめながら葛藤していた。



「お母さんに道草するなって言われたけど…おばあちゃんはお花好きだしなぁー」




一人、悩みながらつぶやいていると、どこからかやってきた耳を生やし、八重歯の光るオオカミが急に後ろから#name#に抱きつく。




「#name#ちゃん!何してんのー?」




「きゃっ!!!って……狼さん…ビックリさせないでください。」





「ひどーい。なんでいつもそんなにつれないの#name#ちゃんはー。」




一瞬焦ったものの、狼だとわかると、真顔に戻り身体から狼を引きはがす#name#。




「てか、狼なんてそんな獣くさい呼び方じゃなくて、徹って呼んでよ。」



「で?何の用ですか…‘狼’さんてか、今忙しいから、後にしてください。」



「えー、嘘だー。だって、花見てぼーっとしてたじゃん?」



「いつから見てたんですか?」



「え?ずっとだよ」



「……。」



笑顔で答える狼に少し寒気を感じながら、無視して先を急ごうとする#name#。けれどその腕をガシっと狼に捕まえられいやいや彼の方を向く。




「なんですか?」



「お花、積んできなよ。おばあさん喜ぶよ」



「…聞いてたんですね」



ため息をつきたくなる#name#だったが、狼とはかかわりたくないので、ある提案をすることにした。




「じゃぁ、狼さんがどこかへ行ってくれるならお花積んでから行きます。」



「えーっ。酷いなぁー…。でも、まぁ、いいや。その方が俺も都合いいし」



「え?都合?」


「いや、なんでもないよ。こっちの話。じゃぁ、また後でね」



そう言うと足早に去って行った狼を見送り、#name#は花を積み始めた。




そして、花を摘み終えると、またおばあさんの家に向けて足を進める。



















しばらくして、おばあさんの家に到着した#name#は、合鍵で家の鍵を開け中に入る。


けれど、中は薄暗く、変に甘い匂いがして、#name#は一瞬ふらついてしまった。




「なっ。何この臭い…。おばあさん?いますかー?#name#です。お見舞いに来ました。」



そう言うと、奥のベッドから、かすかにおばあさんの声がした。



「こっちだよ。奥までおいで」







部屋の換気のために窓を開けてから、おばあさんの所に行く



匂いには気にせず、おばあさんの寝ているベッドに近づく
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