High Time

□緊縛
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おいおいそんなに怒るなって。マジでかなり悪いと思ってる。本当に思ってる。でもよ、出かけてばっかりのお前だって悪いんだぜ。顔あわせりゃあすぐに「買い物」。お前のその泡銭はどこから出てるんだろうな。

「自分で働いたお金ですけど」

なあにいその目。すごい当てつけてる感たっぷりなんですけど。銀さんだって働いてますから。汗水小便垂らして働いてますから。そんな、お前の財布から三千ばかしすってキャバとか行くような真似してませんから。

「今すぐに消えて」

何言っちゃってんのかな。そんなの許される訳ないでしょうが。俺が今まで、お前にどんだけ尽くしてやったか。この着物一式に簪、下着。それに胸。こんだけでかくしてやったんだ、感謝しろ。

「触るな。別れる」

そんな事言うなよ。まあ、別にお前がそんなに別れたいって言うなら俺だって条件があるぜ。俺がやったモン全部ここに置いてけ。

「はあ?」

まずは簪だよ。ほら、取れ。それで、次は着物。これ結構高かったんだからな。分かってるか。でも、この藍染がお前に良く似合ってたから損はなかったよ。おい、何帯に手止めてんだよ脱げ。あ、そうそうこの下着も俺が買ってやったんだよ。だから手ぇ退けろって。

終いはこの、痛っ、何すんだ。止めたって無駄だぜ。全部全部俺がお前にやったんだ。置いてけないものなんて、お前には何一つねえよ。




交通安全の約束
守ってね





@股軽男しりいず。終(仮)


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