団子を2口頬張って歯に吸いつく粘着力に満足感を覚える。薬指で口角に張り付くタレを拭って椅子に擦り付けた。「お前に好きな男がいるなんて、驚きだな」「うん」「銀さんじゃないんでしょ?」「うん」「おかしくね?」「分からない」茶で団子を飲み込んだ。「また分からないって言う」銀さんは私の肩を小突いて欠伸した。眠いのなら帰れば良いのに。「俺でも良いのにな」「うん」「聞けよ」