High Time

□Paranoid Android
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団子を2口頬張って歯に吸いつく粘着力に満足感を覚える。薬指で口角に張り付くタレを拭って椅子に擦り付けた。

「お前に好きな男がいるなんて、驚きだな」

「うん」

「銀さんじゃないんでしょ?」

「うん」

「おかしくね?」

「分からない」

茶で団子を飲み込んだ。

「また分からないって言う」

銀さんは私の肩を小突いて欠伸した。眠いのなら帰れば良いのに。

「俺でも良いのにな」

「うん」

「聞けよ」


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