High Time

□燦々照りの
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「あそこの角を曲がったらあるって言ったんだもん」

「誰が言ったんでい」

「駄菓子屋のばばあ」

「ばばあじゃねえだろい。ばあちゃんって言え」

「もうそんなことよりプール行きたい」

そんなことを言いながら道端の石ころに蹴を入れて八つ当たりをした。

拗ねたその顔はとてもじゃないが同い年には見えない。ただのくそがきだ。

「場所が分かんなきゃ行けねえだろい。諦めな」

「おまわりさんは町のルートとか把握してるんじゃないの?」

「馬鹿かお前ぇ。そんなもん頭に入れた覚えはこれっぽっちもねえなあ」

そう言ったら、黙ってしゃがみこんでしまった。本当にただのくそがきだ。

「おいおい、冗談じゃありやせんぜ。とっととその面あげなあ」

いやいやと、首を横に振った。顔も上にあげない阿呆女。腹がたってくる。だから髪から覗く耳を舐めてやった。瞬間驚いてすぐに顔をあげた顔がやっぱり何だかくそがきにしか見えなかったから頭をひっぱたいた。

嘘。本当はちょっと女の顔が見えた。

「悪ぃな。照れ隠しでい」



もどかしいのだよその一瞬が
庭にビニールプールでも作りやしょうや




ねむい


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