High Time

□なんでこんなに馬鹿なんだろう
1ページ/1ページ




「もう嫌だこの馬鹿!しね!」

「あぁ?どこが馬鹿なんだよ言ってみろ、たこ女」

「その鬼太郎ヘアの時点で痛いんだよ!しね!」

「これは不可抗力だ!」

「不可抗力の意味、もっかい辞書で調べてこい!だからいつまでたっても晋ちゃんはアホなんだよ!しね!」

「お前、もう一回死ねって言ってみろ。殺すからな」

「しね!」

そう言った途端、晋ちゃんは絶望的な顔をしてうずくまってしまった。ちょっとちょっと晋ちゃんどうしたの。おきてよおきてよ。

「そうか…お前ぇの気持ちは十分に分かったよ」

「え、ちょっとどうしたの晋ちゃん」

「お前ぇ、俺もう一回死ねって言ったら殺すって言ったよな。なのに死ねって言ったよな」

「うん」

「俺に殺されてもいいぐらい、お前ぇは俺の事が嫌いなのか」

晋ちゃんがわずかに震えている。どうしよう、このあほ男泣いている。

「殺してなんかやらねえよ。殺してなんかやらねえから早くどっか行っちまえよ」

「晋ちゃん…」

気持ち悪い。



別に泣いてないから

(さすがに放置してたらかわいそうになってきて、晋ちゃんのほっぺにちょっとチュウしてあげたら「お前ぇは本当に俺にべた惚れだな」と誇らしげな顔で言うので、まじでしんでほしいと思った)






[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ