彼女の額と僕の額を合わせる。それから接吻をして彼女の首に顔を埋めて目を見つめて、首を傾げた。
「こんな事をしたって僕は貴女の事が嫌いだ」
「うん、分かってる」
そう彼女は平然と言いのけてしまった。もう一度彼女の頭を掴んで接吻をする。何か、甘い。
「大嫌いだ」
「私も、大嫌い」
何て事を言うんだ。またも彼女はそうやって平然と言いのけた。僕はとても傷付いた。
「貴女なんて大嫌いだ」
さっきよりずっと本気で接吻をした。すると、彼女が僕の耳を噛んだ。痺れるような感覚。甘酸っぱい。
「私だって君が嫌いだけどそんな事気にしない」
ああもう脱がしたい。
「気持ち悪い。消えてください」
二人きりの世界
*撃沈