High Time

□嘘八百景
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彼女の額と僕の額を合わせる。それから接吻をして彼女の首に顔を埋めて目を見つめて、首を傾げた。

「こんな事をしたって僕は貴女の事が嫌いだ」

「うん、分かってる」

そう彼女は平然と言いのけてしまった。もう一度彼女の頭を掴んで接吻をする。何か、甘い。


「大嫌いだ」

「私も、大嫌い」

何て事を言うんだ。またも彼女はそうやって平然と言いのけた。僕はとても傷付いた。

「貴女なんて大嫌いだ」

さっきよりずっと本気で接吻をした。すると、彼女が僕の耳を噛んだ。痺れるような感覚。甘酸っぱい。

「私だって君が嫌いだけどそんな事気にしない」

ああもう脱がしたい。

「気持ち悪い。消えてください」



二人きりの世界




*撃沈


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