お話の国

□ユーリはパパ☆
1ページ/5ページ

もうすぐとても大切な日がやってくる。
それは「子供の日」だ。
「うーん。どうしたものかねー…」
「何を唸っているんだ。ユーリ」
執務中だったため、皆が俺の方に注目してくる。
うわー、美形の皆さん。そんなにおれを見ないでください。劣等感刺激しないでください。
中でも一番美形のギュンターが、例によっては例のごとく胸の前に手を組んで孫に目のないおじいちゃんのような眼差しで俺に話しかける。
「陛下、どうされました?なにか執務で不可解な点がございましたか?」
おれも例によっては例のごとく、執務中に執務のことを考えているわけではなくて。
「いや、実は日本ではもうすぐ子供の日なんだけど、こっちではそんな風習がないからどうしようかと…」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ