いろのうた

□こよい。
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「アイゾメショクニン-愛染職人」

白夜の如く沈まない光が
網膜に映りこんで
ルナが仕事を放棄したという
錯覚に陥る。

見つけた女神の手を引いて
遥か昔に追われた楽園へ。
浮き足立つ君に
思わず口から笑みがこぼれる。

燃える炎に茶茶を入れる。
野暮な理性は脱ぎ捨てて。

君の熱をここに移して。
僕の熱をここに移して。
染めて染められ
一体ナニ色?

悪戯にクピドが放つ金の矢に
身を委ねるのも悪くない。

冷めぬ熱に弄ばれる。
初心な若造は脱している。

君の熱をそこに移して。
僕の熱をそこに移して。
染めて染められ
一体ナニ色?

気紛れにクピドが放つ金の矢に
理由をハメるのも悪くない。

ピンクのネオンは君に映り
僕に移るか、金の矢よ。

君の熱をここに移して。
僕の熱をここに移して。
染めて染められ
一体ナニ色?

悪戯にクピドが放つ金の矢に
身を委ねるのも悪くない。

愛染職人。
昨夜も今宵も明日の夜も
勤しめ勤しむ勤しみます。

染めて染められ
一体ナニ色?

意地悪なクピドが放つ金の矢に
未来を託すのも悪くない。
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