negima SS
□starting point
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「初等部に遊びに行こうよ」
久しぶりの、部活もない完全オフの日、ちょうど同じくオフだった君のこの一言からその日は始まった。
『starting point』
「どうしたのさ、いきなり初等部に行きたいなんて」
ポテチを口にくわえながらアキラを振り返った。
今日の私は完全にスイッチオフのままで行こうと思っていたから、こんな感じで返したんだけど、
「何となく、行きたくなって」
あ、でも行きたくなかったら別に……と、目線をそらしながら遠慮がちに加える同居人にぷっと笑みをこぼす。
「いいよ、私も特に何か用事があるってわけでもないし」
そう言うと、ジャージから長袖のシャツとジーパンにスニーカー、上にジャンバーという出で立ちに替え、アキラと一緒に部屋を出た。
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