negima SS
□いつか、また…
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「…」
古は黙って席に座っている
ここは古の故郷ではなく、隣国、日本
親の仕事の関係で古は日本の学校に転校していた
いきなりの環境変化に驚く気持ちもあれば
それでも何も変わらないだろうという気持ちもあった
「古菲さん…ネ?中国の方カ?」
ぎこちない日本語で話しかける人物が一人
自己紹介はさっきしていたが古はほとんどを聞き流してしまっていた
「そうアルが…」
古は困惑した表情でその人物を見る
「そうカ!私は超。超 鈴音というネ。
…ときに古さん」
「『さん』はいらないアル」
「では古。お前武術の心得があるのではないカ?」
「え…?」
どうしてわかる、と続けようとする古を超がさえぎる
「私も武術の心得があるからネ。雰囲気でわかるヨ。
どうね、もしよかったら今度勝負しないカ?
『強いやつを見つけるといてもたってもいられない』性質でネ」
「…」
「どうネ?」
「…別にいいアルが…」
古は興味なさそうに返事をした