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□らせん状のつながり
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『らせん状のつながり』


ぼんやり、日が落ちる

教室の中、窓のそばでぼうっと外を見つめていた


−今日も、日が落ちる…−


自分が死んだ後も変わらず続いている世界、
その中にこうして自分がまだいることに時々疑問を感じる


はぁ、とため息をつく


―夕方は、嫌い
みんなを「あるべき場所」へ連れていってしまうから―


さよは自分の席の近くの窓枠にそっと手を伸ばす

触れることはできない、
その行為にどれだけの意味があるのかもわからない…


窓の外に目をやる


そこには仲良さそうにじゃれ合いながら帰っていく生徒たちがいた




仕方ないと思いながら、それでもこみ上げる悲しさを少しだけ表情に出す


―本来あるべきでない、イマココにいる自分はこんなことを思う資格もないのかもしれない、



なんて思う



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