negima SS
□未題
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ぱしゃっ
ぱしゃっ…
水が跳ねる音がする
「…まだ、やっとるなぁ…」
ここは麻帆良学園の室内プール
プールで泳ぐ少女が一人、
プール横のガラス張りの見学席に座っている少女が一人、
午後、7時
「ふぅ…」
アキラは泳ぎ終えるとプールから上がった
コンコン
何かの音を聞いて、そちらを向く
そこには、ガラスをたたく亜子がいた
「無理しすぎやで、アキラ」
着替えて帰り道につくやいなや亜子はこう切り出した
「え?そうかな??」
とぼけてみるが、亜子の目は真剣だ
「そうや」
「…うん、わかってはいるんだけど…
なんか体が軽くって、泳ぎ始めると止まらないんだ
それに明日は、選考会だしね」
「……」
亜子はいったん怪訝そうな顔を見せた後、続けた
「でも…無理はあかんよ?」
「わかってるよ」
アキラは少し困った表情を浮かべながらうなずいた