negima SS
□いつか、また…
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「勝負あり!古の勝利!」
「……」
辺りが静まりかえる
そこに勝者に対する賛美や歓声といったものはない
「くそっ…」
敗者はそれだけ呟く
「…」
古はただ自分の相手を無表情に見つめた
いつのころからだろう、
自分の相手は決まって試合が終わると
あきらめに似た表情を浮かべ2度と古と手合わせしなかった
「古?いやだよ、負けちゃうもん」
そう言ってみんな避けていく…
あまりにも強い存在というのは
尊敬や
憧れを通り抜けて
畏怖を相手に植え付ける
そしていつのころからか古は何もかもをあきらめていた
『いつか、また…』