けいおん!SS
□かみなりのうた
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「そして私はこのとき確信したのだー!
澪はボーカルとしてやっていけると!
そして私はドラム、澪はベース&ボーカルで武道館を目指そうと2人で誓ったのだった!」
椅子の上に立ち、大演説を繰り広げている律に唯とムギは拍手を送った。
その様子を見て、私は頭を抱える。
「途中までは本当でも、誓った云々はでっちあげだろー!!!」
「えーなんだよ、あんなに熱く誓い合ったのにー」
「誓ってない!」
いつも律のペースはハイスピード。
でもまぁそれに巻き込まれるのも悪くないと、なれつつある自分がそう嫌いじゃない。
「やれやれ」
たくさんのおどけの中に少しの真実を交えて話す君。
だから。どれが本当なのかわからなくなる、
だけど、だから。
君から目を離すことができないんだ。
(fin.)
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