negima SS

□音なき世界、響く声
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緊張感が高まる
台の上にのる
周りの音が遠のく―

パンっ!

8人が一斉に飛び込み、
水しぶきが上がる
それがレース開始の合図だった



『音なき世界、響く声』




水泳というのは孤独な戦いだ
水の中で頼れるのは自分のみ、
五感も制限され、すべての音は遮断される

アキラはその無音の世界が好きだった

しかし今は―

―気持ちだけは克服したつもりだった…


でも、

…水が重い

あんなに自由に水と一体化できていたはずなのに

―やっぱりまだ、だめだったかな…

苦しい

ただ前へ「もがいてる」自分に気づく
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