秘めた想い
□第3Q
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部活終わりの体育館でシュートを決める先生と私だけの時間は月に一度だけとなり、大学受験を控えた私も部活を引退する時期になっていた。
「栗宮、教師になるんだって?」
担任の先生から聞いたんだ。とシュートを決めながら口を開いた。
『は、はい』
教職に就きたいというのは小さい頃からの夢でもあって、笠松先生に出会えたことも大きく影響はしている。
「もし、変な奴とかいたら言えよ?俺がシバいてやるから」
汗を拭いながら
先生は言った。
それって、と期待もしたけれど
先生は純粋に教え子に向けて話していた。
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