兵長のお姫様

□出会い
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時間があればナナの元へと行くようになり数週間が経った頃…


「リヴァイ、何か良いことでもあった?」


ハンジに尋ねられた。




「なぜだ?」


面倒と思いつつ訊き返す。



「皆言ってるよ。リヴァイが変わったって」


そんなことよりさぁ!と巨人確保の話を延々としてきたが今日だけは付き合ってやった。






ナナを守れる奴は他にもいるかもしれない。


何度も思った。


それでも、ラインと同じようにありのままの俺を受け入れてくれるナナを守りたかった。








『リヴァイさん、私次の年には訓練兵に志願する』



その日の夜、窓辺に立つナナが言った。




「やめ『言わないで』


人差し指で口を塞がれた。


もうナナも子供じゃなくなる。



『リヴァイさんともっと一緒にいたい。最後の時も一緒にいたい』


真っ直ぐ見つめる顔はラインそっくりだ。


ナナの髪を撫で、額にキスした。



「あぁ、待っててやる」








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