兵長のお姫様
□出会い
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泣き止んだナナに
「どうして俺だと分かった?」
と尋ねた。
『お兄ちゃんが帰ってくる度にリヴァイさんの話をしてくれたの』
ラインがナナに話している想像がついた。
『いつ死んでも良いよう悔いなく生きようって言ってて…ただ一つ、私のことを守ってくれる人を見つけるまでは死ねないって』
リヴァイさんのことでしょうか?
と、呟いて少し俯いたナナを再び抱き寄せた。
「面倒見てやる」
こんな大切な奴を残して逝っちまったんだな。
どんな形でもいい、ナナを守ると決めた。
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