赤の祓魔師
□赤の祓魔師
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「ノア…もうすぐ着くよ。日本」
『そうだね兄さん…何年振りだろうか…』
ドイツから日本へ
飛行機に揺られ11時間
退屈な空の旅も間もなく終わる…
ガッシャーン
遠くで窓ガラスの割れる音
『鳥でも入ってきたんだろうか…』
「どうだろうね?」
前の席から叫び声が聞こえる
『たかが鳥ぐらいでうるさいなぁ…』
そう言って外を見ていたアタシに兄は
「鳥じゃなさそうだ…」
『兄さん?』
ああ・・・確かに鳥じゃない
何なのだろうあれは…
みたことのない化け物
鼻を突く腐臭…
その化け物はアタシの目の前でバリバリと人を喰っている
ああ…
これは現実なのだろうか…