混合

□オレンジの翼
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「やっと終わったー」

テストの点が悪かった事による補習。それも今終わり、開放感に浸っていると後ろから明るい声がした。

「お疲れなのな、ツナ」
「山本、お疲れ」
「なあ、宿題一緒に終わらせねーか?」
「そうだね、二人の方が早く終わるしね」

どこで宿題をしようか話しながら教室のドアを開けると、銀髪の少年…獄寺がツナに声をかけた。

「お疲れ様です、十代目!」

ツナは先に帰ったはずと思っていた獄寺がいるとは予想していなかったため驚いた。

「獄寺君、先に帰ってなかったの!?」
「はい! 帰るなら十代目と一緒にと思いまして!」

ツナは自分を大切に思っている獄寺だから待っていたのかと思い、先に帰ってよかったのにという言葉はのみこんだ。

「なあツナ。宿題、獄寺に手伝ってもらわねーか」

山本の提案にツナは頷く。

「そうだね。いいかな、獄寺君?」
「もちろんです! 十代目のためなら!」

そうして3人でツナの家で宿題をすることになり、いつも通りツナの家に向った。

「十代目、出された宿題の教科って何なんスか?」
「数学と英語の2教科だよ」
「美術じゃなくてよかったな、獄寺」
「んだと! 野球馬鹿!」
(なんで山本煽っちゃうのー!)

山本の発言にツナは心の内でツッコミ、今にもダイナマイトを出しそうな獄寺を宥めた。

「ハハッ、わりぃわりぃ」
「テメェはホントに悪いと思ってんのか!」
「お、落ち着いて獄寺君!」
「じゅ……十代目がおっしゃるなら……」
「早く帰って皆で宿題終わらそ」
「だな」
「はい!」

止めていた足を再び歩もうと踏み出した瞬間だった。

「「「……っ!?」」」

目の前の空間が裂け、黒装束に胸の辺りにコウモリの模様。そして手には三本の長いカギヅメをつけた人物達が現れた。

「なななななな何なの、この人達ー!」
「まさか十代目を狙って!?」
「でも今、目の前からでてきたよな……?」

3人は少し目の前の人物たちに戸惑いながらも、ツナはグローブをつけ死ぬ気丸を飲み込み、獄寺はSISTEMA C.A.Iを山本は時雨金時を構えた。

三人が戦闘体勢に入った瞬間に敵は容赦なく襲ってきた。

「死ぬ気の零地点突破・初代(ファースト)エディション!」

ツナは目の前に来た攻撃を避け、技を発動した。

「果てろっ!」

獄寺はフレイムアローを放つ。発射された攻撃はいくつにも枝分かれし、敵を攻撃した。

「時雨蒼燕流、攻式五の型」

――五月雨!

山本は近くに来た敵を攻撃する。

三人はその場を切り抜けるために、数を減らそうと戦っていく。
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