BOOK long

□俺らは
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**一話 消えた声**


PPPPPPPPPPPPPP-!!!
カチッ

「ふわぁ〜」




いつもと変わらない朝


目覚まし時計が大きく鳴り響くなかいつものように着替えて準備して…

っと

「よし!ギルド行くか!」



---



ギルドにて



「よぉぉおし!今日の依頼はこれだぁ!」



「あら?ナツこの依頼行くの?ならアタシも連れてってよ」


「えぇ?なんでたよーこんな依頼俺一人でできるっての!」


「だって今月の家賃まだ払ってないんだもん!ナツ達が行く先行く先建物こわすからお金がないの!」



た、確かにルーシィの言うことは正しいな。まぁ…俺もだけど…






「……ナツばっかりいい格好されてたまるか!俺も行く!」



「ん?ナツとルーシィはこの依頼に行くのか?いいな。私も行こう」



「はぁ!?グレイもエルザも来るのかよ!?」



「いいじゃないか。同じチームなんだから^^」


「ったく…!邪魔すんじゃねーぞグレイ」







あ…また…

「あ、当たり前だ。お前こそ邪魔すんなよ」






また…この感じ…最近ナツと喋ると なんか…心臓がうるさくて…
くそ!なんだよこりゃ…


「……グレイ?大丈夫か?」


「は!?ど、どしたよ急に?」

「いや別に…」



びっくりした…ナツが急に真面目な顔すっから…


------


山奥にて


「ここにいる盗賊を倒すだけか」
「ま!楽勝だな!」

オラァ!バキ!どん!

盗賊の討伐はどんどんすすんでいった

少数となってもう依頼も終わるなって思った。

そこで気を抜いたのが駄目だったんだ。

「アイスメイ……え?」

ズルっ



「やべぇっ」


俺は山道だった為か足が滑ってバランスを崩した







その瞬間


「死ねぇぇぇぇぇえ!」


「!!グレイ!」





ザシュッッ!バシュッ

「ぐはぁっ」

「グレイ!くそ!火竜の咆哮!」



どん!たったったっ!



「グレイ!!大丈夫か!グレイ!」






(あぁだめ…だ…意…識が…遠退…いて…いく……)




「ナ…ツ……」


---


目を開けたら見覚えのない天井だった。


「ん…ん…」


「グレイ!目が覚めたのね!待ってて!今からマスター呼んでくるから」



(ん…そうか…ここ…ギルドの医務室か)


「グレイ!大丈夫か!?」


(ナツ…?へっナツがこんな心配して見てる…その顔で鏡みてみろって(笑))


「グレイ…」

(マスター?)

「グレイ…喋れるか?」
「ぁ…ぅ…ぁ…」

(苦しい…しゃべれ…ない…喉が…いてぇ…)

「…そうか…グレイ…」










長い沈黙のなかマスターは話しだした。

「…お前さんの喉は潰れてしまっている…盗賊のやつらはお前を狙ったとき喉に剣を突き立てたみたいなんじゃ」

(喉を…突き立てられた?でも息してるし…ちゃんと首もある)

「その盗賊が使った剣が変わっていてな…剣は体の外つまりは肌や肉が斬れるものだがこの剣は体の中つまり骨や管を斬る」


(管って血管とかって事か?そんなすごい武器を何故あんな盗賊が持ってるんだ?)


「グレイが切られたのは首。つまり首にある声帯が切られたのじゃ 幸い、骨までは斬られなかったがな…だが声帯が傷ついてしまった…もう思うようには喋れないだろう…」






「ぁ…ゃ…」

(どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして)


「ぁ"…ぁ…ぁぁぁ…ぁぁぁぁ…ぁぁぁぁ…」

「グレイ!落ち着いて!」


どうして…なんだ…もう…みんなと喋…れ…ないのか?ナツと…も…う…喋れ…ないの…か?

「グレイ…まだあるんじゃ…斬られたのは声帯だけでなく筋肉まで傷ついてしまっている…だから首から下は体が動かないだろう…腕はリハビリすればなんとかなるが足は…もう二度歩けないかもしれん…」

「グレイ…」

(ナ…ツ…
あぁもう…ナツって言葉も呼べないのか…なんでこんなに辛いんだろう?なんで)

「グレイ…泣くなよ…」
(泣いて…なんか……あれ…俺…泣いてる…?)
「ぅ…うぅ…ぁっ…ぁっ…」

俺は意識が吹っ飛ぶまで泣いた

泣きまくった。



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