L.S

□君の為になら、僕は
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───なんて言うんだっけ、ああいう感じ



寂しい…じゃない
悲しい…でもないな


苦しい、とか
辛い、とか

ああ…そっちのが割りと近い表現かも



どこから出てくるんだろ…あの顔
あの顔をさせなくする為には
どうしたらいいんだろ…





「かる…??光…」


「あ……えっ、ごめ…何、馨」


「どうしたの??」



しまった…
そうだった、忘れてたけど僕馨と隣同士なんだった


隣にいる人の事で悩む…ってなんか変な気もするけど…
って今はそれどころじゃなくて───



「ダイジョーブダイジョーブ。気にすんな馨」


馬鹿だなあ…心配かけさせない様にしなきゃいけないのに。

お兄ちゃん失格かも──
とはいえ僕は数週間前にお兄ちゃんになったばっかりだけどね!

なんかそういうと妙な響きだけどサ…



「そう??何かあったら言ってね?」


「ん、ヘーキ。」



これ以上心配かけさせない様にって願いと思いを込めて馨の頭を撫でると

一瞬肩をすくませた馨は静かに笑って僕の手をはらった


…まあ授業中は割りと真面目な馨だからはらわれるのはなんとなくわかってたけど

周りの女子のどよめいた声に思考は邪魔されて



僕はふいにやってきた眠気に、身を任せた




















「……結局何もいい案浮かばないんですケド…」


「はあ…」


「どうすりゃいいかなハルヒー」

「どうしようもこうしようも悩んでる理由がわからないから助けようがないし…」



とりあえずハルヒを向かいの席に座らせて考える

…いや一応弁解しておくけど変な理由はないよ??


ただこういう時って普段そんなに悩みそうにない無気力キャラを近くに置いとくといい考えが浮かびそうな気がしたんだけど…



「あ…鏡夜先輩、今日は少し早く抜けさせてもらってもいいですか??」


「ん??それは別に構わないが…何か用事でも?」

「…えっと……スーパーの野菜大安売りタイムサービスが…」


「ハルヒ!!何故それを鏡夜に言うっ、部長は鏡夜でなく俺だ!俺なんだぞハルヒー!!」


「ちょっとー殿!ちゃんと一緒にもってよ危ないなあっ」


「ハルちゃんお野菜買いにいくのー??じゃあ今日は早めに終わりねーっ」

「ああ…」



浮かびそうな気がしたんだけど…

だけど…!!






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