L.S

□痛くないよ、君がいるなら
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「……もう、光、が…起きる時間だから───」







ひかる、大好き


大好き光
逢えて良かった。



だからどうか、気付かないでね







痛くないよ、君がいるから









「「あ、ハルヒー。置いてきちゃってごめんネー」」


「別に平気だよ…、今更迷ったりしないから」


「アッハハハ、迷子ハルヒー」


「光しつこい!迷ってないってばっ」



あれから約1週間。
馨はやっと桜蘭にも慣れたみたいで、最近は僕や部員以外の奴等ともよく話す様になった。


あの日、僕はそのまま馨を家に連れて帰った。
そしたら珍しく運よく母さんも帰ってきていて僕らを見るなり泣いて喜んだ。

母さん曰く
「そうそう!木乃宮の社長さんにもお子さんが産まれたみたいでね、一応前社長の血縁を引いてるのは現社長であり子供だから、そこらへんがはっきりするまで馨はうちの子よ!!いい忘れてた!」


………そういう大事な事は先に前もって言っておいて欲しいんだけどね。

まあ母さんだから…しょうがないか。



「馨ー此処はこんな感じの台詞でイイ??」

「うん、いーんじゃない?」



ちなみに木乃宮ってのは馨の引き取られた家

ちょっと前までは“木乃宮 馨”で過ごしてたみたいだけど…まあ元は僕の弟だし

学校では明らかに双子なのにヘタに名字違うとつけ込んでくる奴等もいるからって、
伯父さんが“常陸院”を名乗るのを許可してくれたらしい。

まあ馨を引き取ったのが悪い奴じゃなくて良かった







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