今を生きる私
□誰の玩具?クロロの彼女?
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“盗み”終えたら、アジトへ向かった。歩いて帰りながら、荷物持ちを一人つけるべきだった、と二人愚痴った。
「おかえりー。あれ、買い物?」
そう言って出迎えてくれたのは、エメラルドグリーンの瞳をこちらに向けたシャルナークだった。
うわわ、生で見るとかっこいい…!
「わあ、この子が異世界から来た子?可愛いねえ!」
私達が持っていた荷物をさりげなく手に持ちながら挨拶をするなんて、なんという紳士なんだ(社交辞令までしちゃってさ)。
「俺、シャルナーク。よろしくね!」
笑顔が眩しかったです。
簡単に自己紹介を済ませると、彼は爽やかにこう言った。
「今夜は俺がルイの面倒みてあげるよ」
…いやいやいや!10は歳離れてますから!!!でもこんなイケメンとなら有りかも。うん、有り。大有り!てか無しな訳ないよね!エメラルドグリーンの瞳をあんあん言わせてやるー…
「ルイ、変な妄想してんじゃないよ」
「え、何、違うの?」
「いくらなんでも子どもには手出さないよ」
勘違いするんじゃない、と大人な表情に悔しくなりながらもきゅんとした。
「いまから仕事があるし、あのホテルも今日までだから、シャルに頼んだんだ」
「だから俺の部屋に泊めてあげるよって。なんならこの廃墟(アジト)でもいいけど?」
「シャルナークさんのお部屋にお邪魔させてください」
一瞬笑顔が黒くなった?気のせいだよね、気のせいさ!