青春したいの!

□モタンくんストラップ
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「お前ホント下手くそだな」

「ワタシやてやろか?」

「いい!最後まで私は諦めないわ!!」

「破綻だな」



UFOキャッチャーなうです。



結局ポテトを殆ど二人に食われた私は無駄に300円払って、フランクリンにパスタを奢ってもらった。まじいい人!いかついけど!



で、暇なのでゲームセンターにやって来て、魔のUFOキャッチャーに踊らされている訳ですよ。



最初は皆バラバラに店内を回ってたんだけど、私があまりにもUFOキャッチャーに執着してしまい、応援に、てか破綻への暴走をとめに来てくれたんだ。
まあ、私の耳には聞こえてませんけど?


「まじもう諦めろって。じゃなきゃ取ってやるって」


「もうコイツ無理ね。テコでも動かないよ」


「フェイタンわかってるね〜。この短い間に私のことよく理解してくれたじゃない」


「夢中になると馴れ馴れしいね」


「まあまあ、フェイ」



しかしそれからどのくらいか時間が経つと、いい加減にしろとフィンに怒られた。

俺達は先に帰ると言われた。
それでもいいと思ったが、引っ越して来たばかりで道を覚えていないことに気付き、仕方なく、しょぼん顔で家に帰った。



結局3000円がパアになった訳で、欲しかったモタンくんストラップも取れなくて。



家が近いらしいフェイタンさんに途中まで送ってもらったが、その道中に馬鹿を見る目で馬鹿にされた。とにかく馬鹿だと罵られた。

人のポテト全部食ったやつに言われたくなかったが、そんなこと口に出すと危ないと本能が悟ったので、心の中にしまい込んだ。


帰り際、フランクリンだけは優しく笑っていた。
うん、あれは優しい笑顔だったよ?
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