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□1:始まりは今
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―チュンチュン・・・
「ふぁぁぁぁぁぁ・・・」
蝶々は眠い目を擦り、起き上がる。
「・・・あ"っ!!」
驚いたのも無理はない。
時計は、7時半を指していた。
「ッギャァァァァァァ!」
慌ただしく階段を駆け降りる。
「ヤバい遅刻ゥゥゥゥ!!」
ナ「おはよう蝶々。」
「起こしてよッッ!」
ナ「スマン。忘れてた。」
わざとらしくナツが笑う。
チッ。蝶々は軽く舌打ちする。
ナ「大丈夫だ。まだ間に合うぞ。」
「絶対間に合わせてやる!!」
そう言って、蝶々は早々と朝食を摂る。
「あ!ナツ!ご飯食べた?」
ナ「食ってねーけど、いいや。」
(踵を返しかけたナツを強引に引っ張る)
「ダメッ!ちょっと食べてッ!」
ナ「・・・あい。」
「ご馳走様でした。」
ナ「早ッ!」
「行って来ます★」
―ガチャ
外に出ると、桜が舞っていた。まるで、蝶々の始まりを歓迎するように。
「キレイ・・・。」
桜に見とれる蝶々。
・・・ですが
「ヤバ!遅刻ッッッッ!」
再び走り出す。
さあ、始まりだ
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