メッセSS集
□続・恋は戦争シリーズ
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タイトル「冥王と茨の魔女の会話記録」
「・・・アンタねぇ、そうやって誰にでも手を出すんじゃないよ」
マレフィセントがハデスの耳を引っ張ったまま説教する。ハデスは「ごめんごめんっ!だからちょっと耳痛いから離してー」と軽口を叩いていた。
「ってかさー、仕方ないじゃん?」
「仕方ない?なんでだい?」
ハデスの耳を掴んだまま眉を顰めるマレフィセント。選択肢を間違えればそのまま耳をもぎ取ってしまいそうな雰囲気である。
「俺は神様なんだぜ?あいつらとだっていつかは死に別れちゃうしさ。こうやって生きてる間に馬鹿なことしとかないと後で後悔するだろ」
その言葉にマレフィセントは黙ってしまう
あぁ、そういえばこいつは不老不死だったんだ、と
いつかは・・・そう、いつかは自分も置いていく側になってしまうのだと
「マレちゃーん、耳離してー、まじで痛いんだってば」
ハデスの言葉を聞きながら、耳から手を離した。
「おっ、ありがとー・・・っつー、まじで痛い」
「・・・へぇ、そうかい」
「”そうかい”じゃねぇだろ!?耳がもげるかと思ったんだぞ!」
「ふんっ・・・そのまま耳がもげれば良かったのに」
「酷いだろ!!もうちょっと俺に愛を頂戴!」
そんな会話をしながら並んで歩く
互いの心に、重たい闇を背負いながらも