神の使徒


□第六章
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「綺麗……」


皆が見惚れ秋が言葉を漏らした。


『此処に滞在するなら紹介しようと思ってな。』


その後皆が次々に自己紹介をしていった。


『それじゃあ俺達は席を外すよ。』


「何処か行くのか?」


「今日此処に来た理由ですわ。」


劉夜は英国紳士のようにドアを開け雷をエスコートした。


二人が部屋を出るまで皆は見惚れていた。


「雷さん美人だったなー」


「劉夜とどんな関係なんだ?」


「彼女だったりして」


「許婚だったりして」


「許婚!?」


皆はその言葉に驚いた。


「いや、でも有り得る。」


「こんだけデカイ家だったらな。」


「いてもおかしくないか………」


「あの二人同じ指輪つけてたぞ。」


「まじかよ」


「たまたま一緒じゃないのか?」


染岡が疑問をぶつけた。


「確か右手の薬指の指輪は婚約の証だ。」


鬼道が答えた。


「じゃあ婚約者か。」


「美男美女だな。」









「……………」


「夏美さん……」


夏美は見るからに落ち込んでいた。


「大丈夫よ。確信はないんだから。」


「一之瀬どうしたー?」


「俺ちょっと用が」


一之瀬は部屋を出た。
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