神の使徒
□第二章
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翌日になり、劉夜がいつもの場所にいると夏美が来た。
《どうもこんにちは。夏美嬢。》
<……ごきげんよう劉夜。>
《こんな所に何の用なんだ?
ここは夏美嬢みたいなお嬢様が来る所じゃないぞ》
<私が何処にいようと私の勝手でしょう。>
《そりゃそうだけどな。》
<そういう貴方はどうして此処にいるのかしら?>
《此処が俺の気に入ってる場所だからさ》
<此処が?>
《あぁ。誰もいなくて静かで見渡しも良い。》
<……………そうですわね。>
<夏美お嬢様、そろそろお時間でございます。>
<………えぇ。>
《それじゃあな。》
劉夜はそれを聞くとさっさと何処かへ行ってしまった。