神の使徒
□第二章
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劉夜がいつもいるお気に入りの場所にいると一人の女の子が来た。
《(こんな所に人なんて珍しいな。)》
<きゃっ!>
《!》
劉夜がそう思ってると女の子は躓き転びかけた。
咄嗟に劉夜は女の子を抱え助けた。
《大丈夫か?》
<!!き、気安く触らないでくださる?>
《…それはどうもすみませんでした。お嬢様》
劉夜は女の子を降ろすと背を向け歩き出した。
<ま、待ちなさい!>
《?》
<名も名乗らずに行くのかしら?>
《………先に名乗るべきじゃないのか?》
<……雷門夏美よ。>
《俺は劉夜。じゃあな、夏美嬢。》
劉夜はヒラヒラと手を振りながら歩いていった。
<…………>