神の使徒


□第三章
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『秋。』


「劉夜君!」


『悪いな一人にさせて。』


「良いのよ。一之瀬君は?」


『和也なら後で来るさ。』


「そう?」


『あぁ。』


「秋!!危ない!!!」


円堂の声が聞こえ二人が振り向くとそこには


凄い威力で秋に迫ってくるボールがあった。


「きゃ……」


秋は思わず目を閉じた。


バァアン!!


「……………劉夜君……?」


「神田………」


劉夜は秋を抱きしめ前に立ち


片手を前に突き出しボールを受け止めていた。


『…………大丈夫か?秋。』


「…………」


『秋?』


「あっ!わ、私は大丈夫!!それより劉夜君の方が大丈夫!?」


秋は顔を赤らめながら弁解した。


『俺は別になんともないさ。』


劉夜はボールを手から離し蹴った。


バァン!


ボールは円堂の元へ勢いよく飛んでいった。


「ぐあっ!」


円堂がボールを止めようとするとすぐに弾かれ円堂は倒れた。


「円堂!」


「大丈夫か!?」


「あぁ、俺は大丈夫だ……それより………


なんてすごいシュートなんだ………」


「普通のシュートでこれほどとは………」


「それにあれが初めて蹴ったんだよな……?」


「………すごいじゃないか!!


こんなに凄い奴が入ってくれたら心強いだろ!!」


「確かにな……」


「搭子今の見た!?めっちゃカッコええやん!」


リカが目をハートにし劉夜を見ていた。


「リカ………」


塔子は呆れるしかなかった。
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