独りぼっちの暗殺者
□第二章
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そして再び名前の意識は覚醒した。
『…………』
いつもと変わらないほとんど何もない広々とした部屋。
名前はベッドから出ると一階へと向かった。
名前はリビングのドアを開けた。
「動かないでくれるかな?」
『………』
開けるといきなり名前は首元に刃物のようなものを突き付けられた。
「随分と冷静だね。」
『神とやらに話は聞いている筈でしょう。』
「まぁね………でもそれだけで納得いくわけないでしょ?」
『普通ならそうでしょうね。』
名前はリビングを見た。
するとそこにはもう4人。此方を警戒していた。
『……そこまで警戒しなくても誰も貴方達を殺しはしないわ。』
「………そんな話信じられると思う?」
『別に信じなくてもかまわない。不審があったならその時殺せばいい。』
「……佐助、下ろすのだ。」
「旦那!?何考えてるの?」
「某にはこの女子が危害を加えるとは思えないでござる。」
「でも………」
暫くして佐助と呼ばれる男は刃物を下ろした。
名前は刃物が下ろされるとリビングへ入っていった。