貴女の傍


□第二話
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襖を開け名前と千鶴は入った。


「あ、藤堂さんは入って来ないんですか?」


「俺は良いよ。監視役だから。


それとさ、その藤堂さんってのと敬語、やめない?


平助でいいし、敬語もいらないから。


俺も千鶴って呼ぶ。名前も名前って呼ぶぜ。」


「あ……じゃあ…平助君?」


「あぁ。」


『俺はご自由に。』


「改めて宜しくな!」


『あぁ』


「……あのっ!名前さん!」


『何?』


「昨日も……今日も助けて頂いてありがとうございます!


私………名前さんに助けられてなかったらどうなってたか…」


そういいながら千鶴は名前に頭を下げた。


『………顔を上げな雪村。俺は何もしてねぇよ。


雪村を保護したのは俺じゃねぇ。新選組だ。』



「そうですけど……でも、ありがとうございました。」


『……………どういたしまして。』


そういいながら名前は千鶴の頭に手を乗せ撫でた。


『そうだ千鶴、これ。』


名前は自分につけていたブレスレットを取り千鶴につけた。


「えっ?」


『これから俺と新選組が保護するんだ。つけていて欲しい。』


「は、はい………」


それからずっと千鶴と名前はたわいのない話をしていた。


「千鶴ー名前ー飯だぜ!お前らも一緒に食おうぜ!」


笑顔で平助が入って来た。


『俺らもか?』


「名前はもう新選組の仲間だろ!?


千鶴だって保護されてるんだしいいだろ!」


『……だな。雪村、行くぞ。』


「あっ、はい!」


名前と千鶴は平助と共に皆がいる所へ向かった。
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