偽善の道
□第二章
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ガチャ
「コムイ〜連れて来たさぁ」
「早かったね。ようこそ!科学班室長のコムイ・リーでぇす!」
「私は室長助手のリナリー・リーよ。宜しくね」
『ナマエだ。』
「ナマエちゃんかぁ。
じゃあ早速だけどナマエちゃんのイノセンスはなんだい?」
「コムイ〜ナマエは複数の適合者なんさ〜」
「なんだって!?」
「それにむちゃくちゃ強いさぁ」
「そうなんだ……ナマエちゃん?」
ナマエはいきなりドアの方へ向かった。
『いるんだろ。出て来たらどうだ?』
ガチャ
「気付いておったか……」
「じじい!」
ドアの向こうには老人がいた。
「すまんな」
『別に構わない。ブックマンはなぜ此処に?』
「知ってたんさ!?」
『あぁ』
「わしもいても良いか?」
『構わない。……と忘れてた。室長。』
「なんだい?」
『この一年半で集めたイノセンスだ。』
ナマエは鞄の中から回収したイノセンスを全て取り出した。