独りぼっちの暗殺者
□第二章
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『御丁寧な挨拶を有難う。これから今の状況を話すわ。』
名前は殺気が放たれているのにも関わらず平然としていた。
『貴方達は私から見れば400年以上も昔の人間よ。
だから貴方達にとって珍しいものがあるけど壊したりしないで。
どうして貴方達が此処に来たのかなんて私も知らないわ。
怨むなら神とやらを怨むことね。
これから此処に居候する事になるけど……
説明はその時その時にするわ。
何か質問はあるかしら?』
「………何故そんなに冷静でいられる。」
隻眼の男が聞いた。
『生憎私はそこらの女と違って女らしくないのよ。』
「………………」
「ここは戦はないのか。」
『あるわけないでしょう。
それに銃刀法違反で刃物や鉄砲を持つことは禁止されているし
人を傷つけたり殺したりするのは禁止されているわ。』
「そんな事が……」
「もししてしまったら?」
『捕まるわね。』
「…………」
『貴方達がその世界でどのくらい偉いのかなんて知らないけど
そんなのは此処にいる時は関係ないのよ。』
皆は黙った。
そんな沈黙の中場違いな声がした。