together!

□第1話 宇宙人・植木耕助?
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今日こそは!!

「よーし、テスト始めー!」

この森あい・・・あんたの正体あばいてやるっ!!

出席番号二番 植木耕助!!!

「(・・・寝ながら問題解いてるし・・・・・・)」



第1話 宇宙人・植木耕助?



私、偶然見ちゃったのよね、植木・・・

<あんたの能力!!>


・・・あれはこの間のテストのときーーー
〜回想シーン〜

「えー残り10分です。終わった人から退室していいですよー」

するとゾロゾロと問題の事を口にしながら
教室を出ていくクラスメイトたち・・・

「(しまった・・・!!)」

森の顔に焦りが見えた

「(思いっきりヤマはずしたぁ!!)」

そう思っているうちにもクラスメイトたちは
ワイワイと教室を出ていく。

「(あーん!みんな置いてかないで・・・・・・!!)」

そんな想いも虚しく

「(もう教室にいるの二人だけじゃん!)」


カリカリカリ・・・
熱心に問題を解く音が聴こえる。

「(私と・・・もう一人はーー)」

「・・・・・・・よし。
・・・・・・・よし。
・・・・・・・よし。
・・・・・・・よし!」

どーーーん

「(植木か!!こんちくしょう頭いいくせに・・・)」

先程から『・・・・・・よし』と聴こえてくる
きっと見直しを念入りにしているのだろう。

「(何度も何度もチェックする完璧主義者め!!)」

ものを書く音が消え、逆に
何かを集める音が聴こえてくる。

「(ん?消しゴムの・・・消しカス・・・?)」

それは誰しも消しゴムを使い、カスが出たら捨てるだろう。

だけど、あいつは、植木は違ったんだ!!

あいつが消しカスを手に含んだ瞬間、

パァーーーー!!


ーー木が生えてきたのだ

「(!!!)」

思わず口を抑え驚いてしまった


しかもニョキニョキと動いている

「(・・・・・・????)」


その時私は直感した!!あいつはきっとーー・・・

「(“宇宙人”なのだ!!!)」

地球を征服するためにやってきた、
植物星人か何かだ!絶対!!!

{オマエタチシゼンコワス チキュウジンユルサナイ!!}←森の植木イメージ


〜回想シーン終了〜

今日こそ・・・!!!


「(アンタの正体つきとめてやる!!!)」


植木が下駄箱から出ようとした
瞬間

『あ、植木〜!』

まるで植木を待っていたかのように
とある女の先輩が出てきた。

「(うそ・・・!あの先輩・・・!!)」

校内でも人気な蒼月 蘭先輩!?

『ねぇ、今日もだよね?』
「おぅ。」

そんな会話をしながら
出ていく二人。

「(あ!行っちゃ・・・・!)」
「よっ。」

私が行動しようとした時に
いきなり肩にポンッと手をおいてきた
その人物は・・・


「おい、森!ストーカーは犯罪だぞ?」
はっはっはっと笑いながら私の頭を叩く人物・・・そう

「(うっさいよコバセン・・・あ〜・・・うざいのがきた。)」

私のクラスの担任、小林先生。
通称コバセン。いろいろと他の先生とは
違うような気がする。

「(とりあえず分かること、コバセンと
関わると面倒になる!)」

ならば面倒になる前にと
植木たちを追いかけようと
「あ!じゃ、先を急ぐから!!」

と焦りながらも走り出そうとすると

「あー待て待て!!」

「(とめられたーー!!!)」

「なんか面白そーじゃねーか。オレも行くぞ!!」

「は?」

いけないいけない、思いきり嫌なそうな
顔をしてしまった。

とりあえず追いかけなくては!!

もうこの際、コバセンにはついてきたら
なんで追いかけてるか教えればいい!

今は追いかけなきゃ!
と走り出す私。一応やっぱりコバセンもついてきてる。

そうして私とコバセンは(やっと)尾行を開始した。
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